相手の瞳に自分が映るくらいに見つめ合う男女の蜜月も、ヒトの目の粘膜に互いの顔を移すことが、相手のなかの自分を最短距離にしてしまいます。
顔のなかでも目はデリケートな皮膚で包まれていますから、この繊細さが恋をさせてしまうきっかけになるのでしょう。
瞳という限りなく裸に近い身体の一部(裸眼)が、内なる臓器に直結したイメージとなって、ヒトをセクシーな気持ちにまで押し上げてしまうのではないでしょうか。
恋の初めに、好きなヒトとはよく目があってしまうのは、相手を自分の瞳に焼き付けているからです。
そして視線がからんでいる時間が長くなればなるほど、目の網膜から相手の分身を自分に取り入れています。
これは他人を受け入れているという状態です。
熱が冷めて顔も見たくないというのが、恋の終末であるのは言うまでもありません。
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